イタリアンブラスウィーク2020 「コスミックブレス」音楽家とのバーチャルフェスティヴァル
フェステイヴァルについて
国際的な音楽祭であるイタリアンブラスウィークは今年で21回目を迎え、フィレン ツェ五月祭管弦楽団の首席ホルン奏者、フィエソーレ音楽院の講師とモンテヴェル ディ音楽院の講師でもあるルカ・ベヌッチ氏によって考案され、運営されていま す。近年では、芸術的要素やフェスティヴァルの内容、国際的に重要性の高い壮観 なイベントとして、世界の音楽祭の中でも最上級のものであると認定されてきまし た。
フィレンツェ五月祭管弦楽団やフィエソーレ音楽院、フィレンツェ市、各國の大使 館など多方面からの協力に感謝を述べるとともに、私たちは今は小さな音楽の宝石 (音楽家)のための基礎力や様々な演奏を聴くことで得ることができる経験などを 共有できる機会を作っています。これまでのフェスティヴァルでも数多の音楽家に よる世界初演を含む様々な演奏会を行うことで若い音楽家の鍛錬の一部としてきま した。
21回目の今大会はコロナウイルスによる影響で制限されることも多いが、私たちの 使命を続ける決断をするとともに、献呈された曲や新しいツールを使っての試み、 何よりも精神的な経験を私たちのソーシャルメディアとともに経験することができ る、真の音楽家とともに行う「ヴァーチャルフェスティヴァル」を開催します。
若い音楽家、教授陣、そして国際的なソリストが全力を傾けて毎年の大会に臨んで いるように、ルネサンスと現代芸術の支点であるフィレンツェでの忘れがたい経験 と同じように、過去と現在を繋ぐこの時に私たちは生まれ変わり、ZoomやSkype といったツール、FacebookやInstagram、Youtubeというソーシャルネットワー クを使ってお届けします。
総勢80名を超える素晴らしい金管楽器奏者による予定で毎日が埋められています。 世界中の何千何百という若い音楽家と音楽愛好家にイタリアンブラスウィークの80 名を超える音楽家の重要な息吹「コスミックブレス」が届くことを願って、フィレ ンツェから力強い再開の意思とともに発信して行きます。
イタリアンブラスウィーク2020 ー コスミックブレス
第21回の本大会は「コスミックブレス」という名前のもと、7月19日から26日まで フィレンツェ五月祭歌劇場よりオンラインで配信されます。「空気(ブレス)」は 自然の中でも最も重要な要素の一つですが、音楽にとっても同じで、見ることがで きない広大なエネルギー、それこそが大会名の「コスミックブレス 」です。そして それは、幻想や、想像力、そして精神性と関わるもので、ソクラテス哲学以前の哲 学者アナクシメネスの理論「万物の根源は空気である」というものに繋がります。 金管楽器は「気鳴楽器」として空気と一致することで音を奏でることができます。 そしてその音楽はそこに空気があること、奏者の生み出す空気によるものです。 フィレンツェからの重要な音楽の要素としてもこの空気というものが重要視され、 ルネサンスの美しいメロディはそれをどのように使うのかということをカメラー タ・デ・バルディなどにより古くから意図されたもので創造されてきました。そし て我々金管楽器の役割はホルンは「狩猟の場面」などに、トランペットは「戦いの 場面」などの場面で用いられ、その場面の空気を作る役割を担っていました。その 場面を作る「空気」により人は様々な場面を体感することができ、演奏家はそれを 模して演奏する感覚をつかむことができる重要なものでした。様々な意味を持つ 「空気」をこのタイトル「コスミックブレス 」に入れることで、より多くの場所と 人に共鳴してくれることでしょう。偉大なるドイツの作曲家ブラームスはこう言っ ています、「空気中にたくさんのメロディが歩き回っているのでそれらを踏まない ように気をつけなければいけない」と。
マスタークラス
これまでの大会と同様にマスタークラスがその日の中でも重要なものと位置づけさ れています。今年は全ての人にオープンな環境で、参加者数の制限もなく、無料で 参加することができます。必要なものはインターネット環境とスマートフォンやタ ブレット、パソコンなどだけです。
著名な教授やオーケストラ奏者、ソリストのマスタークラスを1日8名で行います。 時間はフィレンツェ時間(UTC+2)で8:30から12:30と15:30から18:30に講師 陣による講義やレッスンを、世界中の音楽ファンと美しい音楽の共有できるでしょ う。
講師紹介 ホルン
ルカ・ベヌッチ フィレンツェ五月祭管弦楽団 デイル・クレベンジャー 元シカゴ交響楽団
シュテファン・ドール ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 ラデク・バボラク ソリスト
サラ・ウィリス ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 エリック・テルヴィーガー バイエルン放送交響楽団 デイヴィッド・パイアット ロンドン交響楽団 ジェフ・ネルセン インディアナ大学 シュテファン・デ・ルヴァル・イェジェルスキ ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 シャオ=ミン・ハン ザールブリュッケン放送交響楽団 アプ・コスター 元NDR放送交響楽団 ロドルフォ・エペルデ スペイン国立交響楽団 フロイディス・リー・ヴェクレ 元オスロフィルハーモニー管弦楽団 ジョヴァンニ・ホファー 国際的ジャズ奏者 エリック・ラスク メトロポリタン歌劇場 アンドリュー・ベイン ロサンジェルスフィルハーモニー管弦楽団 グリエルモ・ペラリン サンタチェチーリア国立アカデミー管弦楽団 ヨエル・アバディ イスラエルフィルハーモニー管弦楽団
トランペット
アレン・ヴィズッティ 国際的ソリスト アンドレア・デライラ フィレンツェ五月祭管弦楽団 パーチョ・フローレス 国際的ソリスト レックス・リチャードソン 国際的ソリスト ルベン・シメオ 国際的ソリスト オマール・トマゾーニ コンセルトヘボウ管弦楽団 ジュリアーノ・ゾンマーハルダー ロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団 アンドレア・トファネッリ 国際的ジャズ奏者 フランチェスコ・タミアーティ ミラノスカラ座フィルハーモニー管弦楽団 ジョー・バーグステイラー 元カナディアンブラス イェンス・リンデマン 元カナディアンブラス ファビオ・ブルム ブラジル交響楽団 クラウディオ・クインタヴァッラ フィレンツェ五月祭管弦楽団 エステバン・バラタン シカゴ交響楽団 マリー・ボウデン アイリスオーケストラ イーガル・メルツァー イスラエルフィルハーモニー管弦楽団
トロンボーン エンゾ・トゥリジアーニ ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
アラン・トゥルーデル 国際的ソリスト ダニエレ・モランディーニ ミラノスカラ座フィルハーモニー管弦楽団 アントニオ・シコリ ローマ歌劇場管弦楽団 ヴィンセント・パラトーレ マッシモ・ベリーニ歌劇場管弦楽団 ゾルタン・キス ムノツィルブラス ジョナサン・レイス パリ管弦楽団 ジェイミー・ウィリアムス ベルリンドイツオペラ ヨルゲン・ファン・ライエン コンセルトヘボウ管弦楽団 エリアス・ファインガーシュ 国際的ソリスト チモ・ヴィセド スペイン放送交響楽団 ファブリス・ミリシェー 国際的ソリスト ヴァネッサ・フラリック トロント交響楽団 ジャック・チョウ 国際的ソリスト ダヴィッド・ブルシェ チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 ケイティ・ジョーンズ ハレ管弦楽団 アキレス・リアルマコプーロス カナディアンブラス アビー・コナント 国際的ソリスト
バストロンボーン ガブリエレ・マロッジ フィレンツェ五月祭管弦楽団 ベン・ヴァン・ダイク ロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団 スティーブ・ノレル メトロポリタン歌劇場 ホセ・アンジェル パリ管弦楽団 マーチャーシュ・ヴェール シュトゥットガルト歌劇場 クリスティアン・ジョーンズ ヨークシャー歌劇場 チャーリー・ヴァーノン シカゴ交響楽団 黒金寛行 NHK交響楽団
テューバ
ロジャー・ボボ 国際的ソリスト ダン・ペラントーニ インディアナ大学 オイステイン・バーズヴィク 国際的ソリスト マリオ・バルソッティ フィレンツェ五月祭管弦楽団 アレッサンドロ・フォッシ ボローニャ歌劇場 イェンス・ビョルン・ラーセン ハノーファー音楽大学 ローランド・セントパリ ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団 セルジオ・カロリーノ ポルト国立交響楽団 マイク・フォーブス 国際的ソリスト
マイク・ロイランス ボストン交響楽団 デレック・フェンスターマッカー ニュージャージー交響楽団 パトリック・シェリダン 国際的ソリスト ペリー・ホーヘンダイク コンセルトヘボウ管弦楽団 ダヴィッド・ムノズ オヴィエド音楽院 アーロン・ティンダル サラソタ管弦楽団 マイケル・グロース オレゴン大学
ユーフォニアム
ルチアーノ・デ・ルカ イタリアンブラスバンド バスティアン・ボーメ パリブラスバンド デイヴィッド・チャイルズ ノーステキサス大学 フェルナンド・デドス 国際的ソリスト
ミュージック to ピープル 演奏会に関して
本大会はライブストリームの演奏会やトークショーなどをソーシャルネトワークを 通じて、全て無料で毎日開催します。そしてたくさんのグループによる演奏の参加に 感謝し、それらを3日間のイブニングコンサートにて皆さんと共有します。時間は フィレンツェ時間(UTC+2)の21:00から、21:45から、22:30からの3回です。
次の団体がすでに参加を表明してくれている団体です。
フィレンツェ五月祭管弦楽団ホルン四重奏(イタリア) ロシアンホルンズ(ロシア) ブエノス・アイレス・ホルンズ(アルゼンチン) BrassUka(ブラジル) ショーファーホルンカルテット(ブラジル) コロナホルンズ(ブラジル)
The Seraph Brass(アメリカ)
The Site Quartos 7/4 Brass Ensemble(ベネズエラ) ベネズエラホルンアンサンブル(ベネズエラ)
The Japanese Trumpet Ensemble(日本)
The Mascoulisse Quartet (イタリア)
The Nifo Band(アフリカ)
Son De Tikizia(コスタ・リカ) メロスブラス(ギリシャ)
テヘランブラスアンサンブル(イラン)
上記の他にもメキシコやチリ、中国やオーストラリアからも参加の予定です。 イブニングコンサートはサウンドデザイナーのアルベルト・トゥッチとグループによ るエレクトロニクスとブラスの融合を楽しんでいただけます。彼のコンピューター を用いた音楽の作り方によって世界中の音楽家との即興的なライブコンサートを体 験できるでしょう。
才能への翼:大会から若い世代へ翼を授ける 本大会の目的は二つの目的からなっており、一つは「才能への翼」、もう一つは
「全ての人々に音楽を」というものです。この二つを元に美しさや幻想的なもの、 国際性や才能を紛うことのない情熱で取り組んでいます。 私たちは本大会をオンラインでありながら優れた講師陣とのコラボレーションによ って若い世代に翼を授ける事を目的としています。さらにベネズエラのエルシステ マとのコラボレーションやその他の協力によって、全ての参加者の本大会無料での